企業のブログやコラムのSEO対策における施策7選を紹介します。
Web担当者やマーケ担当者など、非エンジニアでも比較的簡単に対応ができ、かつ効果の見込めるものだけに絞り込みました。

SEO対策をやる、そもそもの理由

企業がSEOに必死になるそもそもの理由は、大抵「売上アップ」または「コスト削減」を実現する為です。
その根本的な2つの目的を達成する為の施策の、先っちょの先っちょのさらに先っちょに、手法としてSEO対策があります。

ですので、神経質になって細かい施策に時間と費用をかけ過ぎても、ましてやSEO自体が目的になっても、本来のゴールからはそれてしまいます。

ブログを書くに当たって重要な3点

企業ブログやコラムを書くにあたり、重要なのは以下の三点です。

  • コンテンツの質
  • コンテンツの量
  • 投稿する頻度/スピード感

これらに基づき、施策の優先順位をハッキリさせて、簡単なものから始めましょう。

特に初心者や兼任の方は、専門的でトリッキーな施策に手を煩わせることなく、できること/やるべきことに集中しましょう。

記事は後からリライトもできるので、「完成度MAXにしてから公開」でなくても全然大丈夫です。

SEO対策でおすすめの7つの施策

おそらく、会社でブログをやっているところは殆どがWordPressを利用していると思います。ですので、プラグインの紹介など、一部WordPress利用を前提とした情報を書いております。

1. 他のページと被らない内容を選定

すでに自社サイト内にある記事と酷似する内容は避けましょう。
これは「重複コンテンツ」という名の重罪に当たります。

過去記事に目を通して、まだ扱っていない新ネタや、微妙にテーマを変えてオリジナリティのある記事を書きましょう。

2. キーワードを決める

キーワードは、顧客との会話で出てくる言葉を参考にすると良いです。

日頃から、お客さんは何に興味があるのか?どんな単語や表現を使うのかに注目してみましょう。
お客さんからの「よくある質問とその回答」を記事にするのは大変おすすめです。

あとは、競合他社からパクるのも一つの手です。
記事そのものをパクるのではなく、どのキーワードでSEO対策をしているか、タイトルや見出しを参考にしてみてください。

重要なのは、1記事につき1キーワード(テーマ)ということ。欲張って盛り込みすぎてはいけません。
テーマがあちこちに飛躍していると、記事としてとてもわかりづらくなります。論点が飛躍しすぎて何言ってるかわからない人との会話のようなものです。

SEOの観点からも、記事の専門性を高めるため、テーマは一つに絞りましょう。

言うなれば、カレーならカレー、ラーメンならラーメン。和洋中のビュッフェスタイルが一番ダメです。

3. キーワードを含むタイトル(meta title)を作成

当たり前ですが、タイトルは内容を反映したものにしましょう。
記事を書く前に仮決定をし、本文の完成後に、改めて内容に合わせて変更するのも良いです。

キーワードは前半に使うように。30文字前後。という定説があります。

4. キーワードを含むページ概要(meta description)を作成

タイトルと同様に、内容を反映したものにしましょう。
こちらは本文完成後に、内容に合わせて作成するのがおすすめです。

大抵、本文の冒頭文を少しリライトする程度でいい感じになるはずです。

キーワードは前半に使うように。100字前後。という定説があります。

Yoast SEOなどのプラグインで、各記事毎にdescriptionの設定を行えます。

5. 記事の冒頭には目次を表示

全体を通じて、記事が何を言わんとしているかがわかるようにしましょう。
コンテンツにもよりますが、基本的にWebのユーザーは、一字一句読むというよりも必要な情報を拾い読みしています。

また、目次(見出し)を最初に決めると、トピックの流れが明確になり、文章が書きやすくなるという利点もあります。

Easy Table of Contentsなどのプラグインで、目次を表示することができます。
それにより、Google検索結果にも目次リストが表示され、アクセス数アップにも貢献します。

6. 「結論から言う」スタイルで記事前半にキーワードを使う

結論/オチは先にまとめてしまいましょう。
オチを楽しみにするような小説タイプの文章ではないので、結論や論点、ポイントを明確に先出しするのです。

よく英語は日本語に比べ、「結論/主張が先に来る」と言いますが、Googleがアメリカ発祥のサービスという点から考えても納得の仕様です。

7. 写真や図などの画像を使用する

1枚の絵は1000の言葉に値する」という言葉があるように、視覚的イメージがあると情報が一気にわかりやすくなります。

これは対ユーザーの施策として、読みやすさの向上という点でかなり効果が見込めるので、結果的にSEOへの貢献も期待できます。

また、アイキャッチ画像は確実に設定しましょう。記事がSNSでシェアされた時、この画像がまさにアイキャッチとしてユーザーの視線をとらえます。

本文中の画像には代替テキスト(alt)の設定も忘れずに。

ちなみに、「この記事、画像全然使ってないじゃん」というツッコミはなしです。

SEOも良いけどより確実性のあるリターンを

SEO対策というものは、「一生懸命対応しても全然効果があらわれない」ということもあるし、「定説を無視しても上位表示される」というパターンもあります。

企業にとって、非常に不確実性の高い業務です。

なのでおすすめしたいのが、「確実性のあるリターン」を意識するということ。
その一例は「アウトプットによる思考整理や知識向上」です。

例えば、ブログ担当を一人のスタッフに固定するのではなく、メンバーで交代制にし、それぞれが各々の知見をアウトプットする機会を持てれば、チーム内の知見の共有や理解度の向上に繋がります。

不確実性の高い検索結果の表示順位よりも、より確実に得られそうな実利に目を向けるべきだと私は思います。